ヒラマサとブリの違い、見分け方!釣人が一瞬で見分ける方法!
今日はヒラマサとブリの見分け方について書いてみたいと思います。
お魚屋さんで、ヒラマサとブリが並んで置いてあっても、一見どっちがヒラマサ?どっちがブリ?とわからない方も多いと思います。
見分け方は、幾つかありますが、中でも僕が漁師さんに教えてもらった、ヒラマサとブリの違いを一瞬で見分ける方法を書いてみます。
とっても簡単なので、覚えておいても損はないと思います。
ヒラマサとブリの違い
ブリ(鰤)について
<スズキ目アジ科>
ブリは成長とともに呼び名が変わる出世魚です。
主な呼び方は、
ブリは、南から日本列島を北上していく魚です。
ブリの稚魚は、群れを作り、九州から日本海へ入る群れと、黒潮にのって相模湾に向かう群れがあります。
どちらも、北海道南部まで回遊し、冬に水温が下がると再び南の海に戻ります。
ブリの旬はこの時期、すなわち「冬」です。
北陸(氷見など)のブリが美味しいと言われているのは、日本海側の方が太平洋側と比べて水温が低いため、脂の乗りが違うと言われているからです。
私は毎年1~2月に千葉県の外房にブリを釣りにいきますが、太平洋側のブリも美味ですよ。
また、成長過程でそれぞれ味わいが異なるとも言われています。
太平洋側を北上していく際に、夏から秋にかけてはイナダ→ワラサが旬を迎えます。
個人的には冬のブリを釣って食べてしまうと、比べものにならないと思っていますが、その年によって、脂の乗りが違い、イナダ・ワラサでも美味しいという漁師さんの話を聞いたことがあります。
ヒラマサ(平政)について
<スズキ目アジ科>
ブリと違い出世魚ではないですが、地方によって呼び名が違います。
関西や九州では、ヒラスと呼ばれ、またヒラマサの子のことをヒラゴと呼んでいる地域もあります。
ヒラマサはブリよりも速く泳ぎ、釣人の間では〝海のスプリンター”と呼ばれています。
体型を比べると、ブリよりも紡錘形の姿形がより洗練されていて、スピードの出やすい体型になっています。
それだけ、速く泳ぐヒラマサだから、余分な脂肪が少なく、ブリよりも脂肪は少ないです。
また、生息区域も異なります。
ヒラマサはブリよりも温かい海域に生息し、ブリよりも深いところを泳いでいます。
その他、群れで泳ぐブリと違い、単独で泳ぐところもブリとの違いですね。
ヒラマサの旬は、「夏」と言われています。
これは、普段からヒラマサを釣りに出かけている私からすると「?」ですね。
夏のヒラマサの身はパサパサで、個人的には秋から冬にかけてのヒラマサの方が適度に脂も乗っていて、お刺身や照り焼き、大根と一緒に煮ても美味しいと思います。
ヒラマサとブリの見分け方
世間では、口の形で違いを見分けたり、身体の中央のラインの黄色い色が濃い方がヒラマサと言ったりしますが、実際に釣りをやっている人でも、上記の部分だけでは、どちらもすぐには見分けがつきません。
私が、ヒラマサとブリの違いを見分ける方法は、(私が釣った)下の写真をご覧ください。
〇で囲った部分を見るだけです。
写真①はヒラマサです。
ヒラマサは胸ヒレが中央の黄色い線の上に乗っていますね。
写真②はブリです。
ヒラマサと違い、胸ヒレが中央の黄色い線から外れているのがわかると思います。
上の写真のように胸ビレの位置なら、魚を船に上げる前でも誰にでも簡単に見分けることができます。
終わりに
如何でしたでしょうか?釣人や漁師さんは魚を船に上げる前に一発でヒラマサかブリかを見分けます。
それは、胸ビレの位置を見ていたのですね。
魚屋さんに並んでいるところを見かけた方は是非、比べてみてください。
誰でも、簡単にヒラマサとブリの違いを見分けることができますよ^^
ありがとうございます。
とても、分かり易いです。